ボーイスカウト小平5団 カブ隊

東京都小平市で活動するボーイスカウト小平5団カブ隊(小学3年生〜小学校5年生まで)の活動記録です。

大渓谷ハイク ― 白丸ダムと魚道をめぐる夏の奥多摩

2026年7月26日(日)、小平第5団カブ隊は「大渓谷ハイク」を実施しました。

今回の行き先は奥多摩方面。古里駅から白丸ダムを目指すハイクです。

参加したスカウトは22名。毎年、夏休みに入るこの時期は、家族旅行や習い事などで参加が難しくなるスカウトもいますが、この日も多くのスカウトが朝早くから小川駅に集合しました。

このハイクは、2週間後に迫った夏キャンプに向けた準備も兼ねています。夏キャンプにも同行してくれるボーイスカウト2名がデンコーチとして参加し、リーダーも夏キャンプと同じ顔ぶれが集まりました。

事前の組集会 ― ダムについて調べる

ハイクに先立ち、7月12日には事前の組集会を行いました。

この日は、スカウト一人ひとりが「ダム」について調べてきたことを発表しました。

ダムは何のためにあるのか。水をためるだけでなく、洪水を防いだり、発電に利用したり、川の水量を調整したりと、さまざまな役割があることを学びました。

ダムの「魚道」について発表してくれたスカウトもいました。

魚道とは、ダムや堰によって魚が川を遡上できなくならないように作られた、魚のための通り道です。人間の暮らしを支えるためにダムを作る一方で、川にすむ生き物のことも考える必要があります。

スカウトは、事前の組集会で習った知識を、隊集会当日に体験します。より深く理解してもらうための、ボーイスカウトの活動のよくある流れです。

どうしてダムが必要なの?
カラーイラストを描いてくれたスカウトもいました

小川駅から古里駅へ

朝7時15分、小川駅のホームに集合しました。電車で奥多摩方面へ向かいます。小川駅から拝島、青梅を経由し、古里駅を目指しました。

古里駅に到着すると、トイレを済ませ、登山の服装に着替えました。

この日は4組、3組、2組、1組の順に5分間隔でスタート。組ごとに歩き始めます。

駅から10分ほど市街地を歩くと、すぐにハイキングコースへ。いよいよ大渓谷ハイクの始まりです。

「デンコーチ綬」というカブカラーの肩章をつけてもらう2人

川沿いの道を白丸ダムへ

古里駅から白丸ダムまでは、多摩川沿いの「大多摩ウォーキングトレイル」を歩きます。整備された人気のハイキングコースで、渓谷の景色を楽しみながら歩くことができます。

この日は朝からよく晴れていました。真夏のハイクということで暑さが心配されましたが、川のせせらぎと木陰のおかげで、思った以上に快適でした。

目の前には深い緑と美しい渓谷が広がります。

「水ってなんであんな色なの?」
「あの岩、崩れないの?」
「えっ、このあと川で遊べるんだよね?」

途中には双龍の滝やいくつかの吊り橋があり、スカウトを飽きさせません。

デンコーチのボーイスカウトも、列が広がりすぎないように見守ってくれました。

「ゴールまだー?」
揺れる吊り橋もたのしいね
橋の上でハイチーズ
渓谷を登っていきます。清涼な空気に包まれています
スカウトを探せ!

白丸ダムと魚道見学

正午前、鳩ノ巣を過ぎて白丸ダムに到着しました。

組集会で調べたダムを、自分の目で見る時間です。

大きなコンクリートの堤体、静かなダム湖。事前に学んだことも、実際に目の前で見ると印象が大きく変わります。

高いところが苦手で、ダムを見ないように通り過ぎるスカウトもいました。

そして、今回の大きな目的の一つが魚道の見学です。

魚道の入口では、長い螺旋階段を下っていきます。映画やドラマのロケ地にもなったことがある異質な空間に、スカウトたちは大興奮です。

「下が見えない!」
「ヤッホー!」

探偵学校を終えたばかりのスカウトたちには、地下へ続く螺旋階段が、新たなミッションへの入口のように見えたかもしれません。

一方で、リーダーにとっては、上りの階段がなかなかの試練。元気いっぱいのスカウトとは対照的に、息を切らしながら上ることになりました。

階段を下りた先では、実際の魚道を見学しました。ちょうど魚が遡上している様子を見ることができたスカウトもいました。

組集会で学んだ「魚道」という言葉が、実際の景色や音、空気と結びつき、より深い学びになったのではないでしょうか。

白丸ダムです。中央の堤防の上を歩いて渡りました
魚道にくだっていく螺旋階段。こんなに大きいです
SF映画みたいな螺旋階段
魚に生まれ変わったとして、ここを登り切る根性はないかも
わざわざ豪雨の中に飛び出したスカウトたち

豪雨と予定変更

午前中は晴天でしたが、正午頃から空模様が一変し、激しい雨が降り始めました。

魚道入口で雨宿りをしながら、持参したカブ弁で昼食をとることにしました。

昼食と魚道見学を終えた後は、白丸ダムから奥多摩駅方面へ向かう予定でしたが、安全を考えて鳩ノ巣駅へ向かうことにしました。

15分ほど歩いて鳩ノ巣駅に到着すると、さらに大きな問題が待っていました。

豪雨の影響で、電車が運休していたのです。

ここから約2時間、鳩ノ巣駅前広場で待機することになりました。

待ち時間には、ロープ結びの練習をしたり、ソングを歌ったり、国旗のたたみ方を確認したりしました。さらに、夏キャンプのカレーの具材や記念品についても相談しました。

思いどおりにならない状況でも、その場でできることを見つけて活動する。そんな時間も、ボーイスカウトらしい学びの一つでした。

途中、リーダーがレンタル自転車で遠くのコンビニにアイスを買いに行ってくれました。

雨で足止めされ、たくさん歩いた後に食べるアイスは格別でした。

国旗をたたむ練習
ロープ結びの練習
「いっち、にー、さん、はい!」
シンプルな遊びが一番盛り上がったりします

ようやく帰りの電車へ、終わりのセレモニー

帰りの電車に乗れたのは15時半ごろでした。

電車の遅延もあり、小平へ戻ってきたのは17時20分ごろ。予定よりかなり遅れての帰着となりました。

じゃぶじゃぶ池で終わりのセレモニーを行い、優秀スカウトを表彰しました。リーダーやデンコーチからも講評がありました。

最後に、隊長からスカウトたちへ話がありました。

夏休みも規則正しく生活すること。そして、夏キャンプまでに学校の宿題を半分は終わらせておくこと。 この2つを守れば、夏キャンプを満喫できる

という話でした。

解散は18時となりました。保護者の皆さまには急な予定変更に柔軟にご対応いただき、ありがとうございました。

終わりのセレモニー

おわりに

白丸ダムで見た青緑の水、渓谷を流れる冷たい川、魚道、そして鳩ノ巣駅での待ち時間。どれも、スカウトたちにとって忘れられない夏の思い出になったことでしょう。

残念ながら水遊びはできませんでしたが、それも自然相手の活動ならでは。またいつか、違う季節にもこの渓谷を歩いてみたいと思います。

2週間後はいよいよ夏キャンプです。しっかり準備をして、元気な姿で再会しましょう。

暑かったけど、楽しいハイクでした!